ネジの緩み止め方法
緩み止めの方法は、ワッシャー、ピン、ダブルナット等を使用した「機械的方法」と、ねじに接着剤や樹脂等を塗布加工した「化学的方法」に分類されます。
さらに「化学的方法」は組立て作業時に作業者が塗布する「現場型」と、事前にねじに塗布しておく「プレコート型」に二分されます。
当社では、お客様のニーズに合った「プレコート型」の緩み止め加工をご提案しております。
「プレコート型」では、「機械的方法」及び「現場型」と比較した場合、次のようなメリットが期待できます。
- 作業工程の簡略化
- 作業者による品質のばらつきの解消
- 製品の軽量化
- トータルでのコストダウン
等・・・
「プレコート型」の緩み止め加工
当社では3M社のFastener Adhesive(旧名称:スコッチグリップ)の加工を主体としております。Fastener Adhesiveとはエポキシ樹脂をマイクロカプセルに封入した常温硬化型のプレコート型接着剤です。
ねじに事前に塗布したFastener Adhesiveに含まれたマイクロカプセルが、ねじ締結時に雄ねじと雌ねじの間で潰れることにより化学反応で硬化し、ねじ緩み止め効果を発揮します。
Fastener Adhesiveは接着性、耐熱性、耐薬品性に優れているうえ、マイクロカプセルの大きさが20~70μと極小の為、ピッチが細かいねじにも対応が可能です。
Fastener Adhesive
Fastener AdhesiveはSG2353(青色・常温一般用)とSG2451J(橙色・高温耐熱用)がございます。
当社は25年以上の実績があるFastener Adhesiveの加工技術を活かし、現在ではシール剤やナイロン系、シリコン系等の加工も行っておりますので、お気軽にご相談ください。
用途に応じて、ロックの強度などを考えてご案内いたしますので、ご相談ください。